りなっくま日記

カナダ人のスコットと国際結婚、翻訳家

写真


写真のもつ威力ってすごいね
威力というか、破壊力。


合成もフォトショップもない、当時の様子をありのままに写す写真たち。
もちろん背後には写真に写らない事情や感情があるんだろうけど
写真に写るのは、笑顔で、幸せそうな家族たち。

プロフィールムービーの作成のため、実家の押入れにあった段ボール4箱分の写真の山を三日間かけて見尽くした

半分くらいは自分の写真ではなくて母と父の結婚式、ハネムーンのアルバムなどもあった
豪華な金箔の貼られたアルバムがそっくりそのまま、
なぜ離婚後も捨てずに残っているのかすごく不思議だが
きっと捨てることすら嫌だったんだろう。

離婚って神経を一生すり減らす凶器。


そんな写真たちを見ていると、
懐かしさよりも悲しくなってくる。
何回も涙が溢れそうになったけど、何が悲しいのかはわからない。
離婚に関してはとうの昔に痛みを乗り越えて受け入れているのに今更何が悲しいのだろう

母も一緒にアルバムを見ながらポツンと言った
『見てると悲しくなるね』って
同じ気持ちだったけど『うん』って言えなかった
同意してしまったら自分が泣き出すと思ったから
『え?悲しくないよ。懐かしいけど』って平気なフリした。


三日間、ほんとに複雑な気持ちになった

家族のことだけじゃない
中学時代の嫌なことを思い出したり
高校時代の写真はすべて輝かしくて楽しい思い出ばかりで、それは懐かしさしかなかったけど。



写真は残酷だね
その楽しい思い出が今でも継続中であれば、懐かしい大切なものだけど
そうじゃない場合、失ったものをありありと写す凶器そのものだから

いつもは心の奥底に閉まってあって開けないように開けないようにって鍵をかけているのに
写真を見た途端、それは破壊力をもって胸に突き刺さる

あのときは持ってたもの
抱いてた未来
今は失ったもの

どんな言葉よりも凶器だと思ったよ
写真に罪はないんだけどね


みんな、こんな想いを抱きながら自身のプロフィールムービーを作るんだろうか

複雑な気持ちと戦いながら
それでも前に進まなければと。
新しいパートナーとともに、幸せな未来へと。